負荷に電流が流れると線路インピーダンスにより電圧低下を生じます。
砕石機(クラッシャ)などは使用時にランダムな電圧変動がおこり、これにはいろいろな周波数のものが含まれています。
人間の眼には10Hz付近の電圧変動が最も「チラツキ」を感じ、これより周波数が高くても低くても感度が落ち、数10Hz以上になるとほとんど感じなくなります。
この負荷変動によって生じる各周波数の電圧変動量を、それと同じ「チラツキ」を与える10Hzの電圧変動量で表し、100Vに対する変動量に換算したものをΔV10とし、電圧フリッカと呼んでいます。
需要家における対策と電源系統における対策があります。
なお、フリッカの許容値(ΔV10)は一般的に ”0.45” となっています。
● 需要家における対策
a)フリッカ抑制装置の設置
b)操作方法の改善
● 電源系統による対策
a)電源系統のリアクタンス分を小さくする(配電線の変更、張り替え)
b)系統を分離する(専用線の採用)
電源系統における対策は困難な場合が多く、可能な手段を講じた上でフリッカ抑制装置を併用する事が効果的です。