■ 高調波とは、

一般に任意の電圧及び電流波形は、1つの基本波成分とその整数倍の周波数をもつ成分に分解でき、この整数倍の周波数をもつ成分を「高調波」と呼びます。

インバータ機器等から発生する高調波が、電力用機器や電子・家電機器に様々な影響を与えています。 この問題に付いて1994年から通産省資源エネルギー庁より通産省広報にて 「高圧または特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」が通達されました。 需要家から流出する高調波電流が上限値を超える場合、 何らかの対策を取らなければなりません。

 

 

■ 高調波による影響・障害

障害を受ける機器

現象

 白熱灯

 蛍光灯

 水銀ランプ

 チラツキ、

 安定器やコンデンサの損傷

 テレビ

 ラジオ

 雑音、音質低下

 コンピュータ

 電子応用機器

 誤作動、異常制御

 誘導電動機  異常音、過熱
 変圧器  異常音、過熱

 固定コンデンサ設備

 異常音、焼損

 

 

■ 高調波障害対策

需要家における対策と電源系統における対策があります。

 

● 需要家における対策

a)交流フィルタ設備の設置

● 電源系統による対策

a)系統を分離する(専用線の採用)